【第12回】 「最後の転職」の罠【その1】
こんにちは、堀内です。
人は一体何歳まで働かなくてはいけないのでしょうか?
「働かなくても食べていけるのであれば、今すぐにでも仕事を
辞めたい」という方は多いのではないでしょうか?
そう書いている私も似たようなものです。
今すぐ仕事を辞めたいとまでは思いませんが、
「お金を稼がなくても死ぬまで食べていける財産がある」
のであれば、お金を稼ぐことを辞めて
毎日鳥のさえずりを聴きながら、ゆっくり家庭菜園でもして、
美味しいものをたらふく食べて、、、、、
いやあ、確実にダメ人間になりますね。
さて、この仕事を長年しておりますが、
求職者の方との面談時に「今回で最後の転職にしたい」
というセリフを聞くことが結構多くあります。
定年まであと数年という50代後半の方であれば、
まだ理解は出来るのですが、
流石に20代、30代の方にこのセリフを言われると
「オイオイ、ちょっとそれは違うんじゃない?」と思います。
勿論、その方が建前的に、また企業との面接ウケのために
「今回で転職は最後にしたい」と言われているのであれば、
まだ良いのです。
「ほな、ウチの会社に骨を埋める覚悟があるんやな。
よっしゃ、よっしゃ」と喜んでくれる会社もあるでしょう。
しかしまだ20~40年以上も稼がなくてはいけない年代の方が
本気でそのように言われているのであれば、
あまりに短絡的で、現実を知らないのでは、とおじさんは
心配になってしまいます。
中には、今までの転職活動や転職先で色々と苦労され
「もうこれ以上の転職はコリゴリ」と思われている方もいるでしょう。
その方の気持ちは分からないでもありません。
しかし転職を経験したからこそ、
「キャリアにおいては何があるかは分からない」
ということを理解しているからこそ、
余計にシビアにタフに考えて頂きたいと思うのです。
次回のコラムでは、
「今回で転職は最後にしたい」と考えることのリスクについて
書いていきたいと思います。
このコラムを読んで頂いた皆様に、良いご縁がありますように。
人材アシスト 株式会社
代表取締役 堀内 健輔